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  • 7月22日(木) 規定審議会報告

    パストガバナー 佐藤 秀雄

    4月24日から5月2日までシカゴで開催された規定審議会に出席してまいりました。この規定審議会というのは、3年に1回シカゴで開催されるのですが、2002年までは国際大会が開かれる都市の近くで開催されていました。しかし、それ以降は全てRI本部のあるシカゴで開催するということに規定が改定されていますので、シカゴで開催しております。今日は、規定審議会の参加報告ですが、役員の皆さんはインターネットなどである程度は理解されていると思いますので、規定審議会の雰囲気などが皆さんに報告できればと思っています。

    私たち日本の代表議員は4月24日に成田に集まり、一部は全日空機、一部は日航機でシカゴに入りました。日本の34名の代表と一緒に私も行ったのですが、私は全日空で行きました。約半数の20名弱が全日空、残りが日本航空ということで、二手に分かれてシカゴに入りました。シカゴに着いたのは、日付変更線を通ったので23日だったのですが、23日の朝は非常に寒くて、セーターを持って来れば良かったと思いました。雨が降っていまして、さらに霧もありまして、非常に厳しい寒さでした。25日の昼から本番前のセレモニーが開催されました。世界から531地区、今年度から530地区になったのですが、6月30日までは531地区ありまして、531地区から全員1名以上の代表人が出席したという記録になっています。しかし、アイスランドの噴火の影響で、飛行機が飛ばないという国も何カ国かありまして、実際に集まったのは520数名ということでありました。26日からが本番で、8時30分スタート、6時終了という形でやっていたのですが、これでは議案の審議が間に合わないということで、翌日からは8時の10分前に会場に入りなさいということになりまして、8時スタート、6時終了という形で1週間、月曜日から金曜日まで行いました。

    会場は、531名の代表議員と、議長に向かって左側に150名近くの元のRI理事、RI会長などがゲストとして参加しています。総勢700名弱という人数でありました。座る席は全部決まっておりまして、日本の代表議員がひと塊りになって座るというのではなくて、バラバラでした。事前にこういう札がありまして、この札の前に座るのです。提案者は2分間を使って提案理由を説明している間に5か所にマイクがありまして、そこにこの札を持って参加するわけです。赤い札は反対、緑の札は賛成、黄色の札は修正動議です。まず、この黄色い札の修正動議がありましたら、この修正動議を最優先して議長が指名していきます。そして、修正動議が掛かった案件についてまず採決に入るという形で進行していきました。修正動議も、賛成、反対の意見も、全て議長の采配で1分間という時間が与えられています。1分間が過ぎますと、スイッチが切られて、しゃべってもマイクに入らないということになりまして、非常に厳格にやっていました。ドアが2ヶ所にありまして、そこにSAAがついていて、会議中はトイレ以外は駄目と、これも厳格にやっていました。

    感じたことは、平均的に先進国の代表議員が非常に高齢化しているということです。日本からの34名の代表議員のうち、6,7名は80代後半と思われる方が参加しておりました。このレッドカードを挙げて反対演説を始めたものの、地区と名前と国を格好よくイングリッシュでしゃべるのですが、国籍を言ったところまでで1分間経ってしまって、何を発言するために出ていったのかさっぱり分からないということになっていました。本人は怒っているのですが、ルールですので、仕方がないのです。日本語でしゃべって良いのですから、なるべく早口で自分が主張したいことを、日本語でバンバンと言わないと、地区と名前と国籍を言うだけで1分間が終わってしまう、そうすると議長はマイクのスイッチを切るのですから、怒っても聞こえないわけです。マイクの周辺の2、3人には聞こえますが、あのだだっ広い会場の中では、よほど大声を出さないと聞こえません。帰りの飛行機でも上着を脱いでリラックスして帰ってきたのですが、降りる段になると今度は上着が着れないのです。年をとっているので、腕が回らないということで、隣にいた私が上着を着せてあげました。こういう代表は、なるべく若い人に道を譲るべきであろうと思ったわけであります。

    少し内容についてお話をしたいと思います。規定審議会の審議内容は、制定案と決議案の2種類です。制定案については、RIの定款・細則、標準定款、クラブの定款・細則、こういう規定を改定する案件を制定案といっています。それから、決議案につきましては、「決議23-34を再度理事会で取り上げて世界のクラブにこれを優先的に採用してくれ」というように、理事会に要望する案件をを決議案といっています。今回、酒井さんが大変素晴らしい、2冊のしおりを出していただきました。これに大変詳しく載っておりますので、お帰りになりましたら、是非これを読んでいただけたらありがたいと思っております。RIから来ている2010年立法議案というのがこれで、これを渡されて徹底的に読んでこいということになっていました。私は直前になってピンチヒッターとして出たので、これを開催される1カ月ほど前にいただきました。1回はサッと目を通したのですが、2回目にきちっと精査をして読んだのは3分の1くらいという状況で参加しました。この中で、非常に大きな改正点は、やはりeクラブの誕生といういことです。みなさんも、インターネットなどで知っている方もいると思いますが、知らない方のために、ちらっとご報告します。インターネットで例会を開催する、例会時間は約30分ということです。例会を主催するクラブがいくつかの質問を出していて、その質問に回答する、という例会です。日本の代表34名につきましては、これについては反対でした。なぜかというと、本当に汗を流す奉仕が、eクラブでできるのだろうかということが基本的な反対の理由です。例えば、皆さんが行っている、早朝例会に出て木の枝を払う、あるいは清掃を行うという、汗を流す奉仕がeクラブでできるのだろうかということが非常に問題でした。RIをはじめ、アメリカ、韓国、オーストラリアは、絶対にeクラブは必要なのだ、時代の趨勢だ、という意見が圧倒的に強くて、85名が反対、残りが賛成ということで、eクラブの誕生となったわけです。eクラブについての最初の提案については、530地区全地区が必ず一つeクラブを作れという提案でした。しかし、eクラブの弊害についての意見も出まして、eクラブを作ることを推奨するという修正動議が出されまして、またドサクサにまぎれて各地区は2つまでのeクラブを作れるという提案が通って、定款が改定されました。

    CLPに関連して、ロータリーの歴史、組織、リソースなどの知識が最近の入会会員について薄れている、是非これを研修リーダーを作って研修をしていただきたいということで、これは決議案でしたので規定の変更に当たりませんが、理事会研修リーダーシップ委員会をクラブに設置することを奨励するよう要請するという決議案が通りました。党地区の諮問委員会にその話をしたところ、実際に研修リーダーを育成するということが物理的に非常に難しい、各クラブから研修リーダーを出してくださいといっても、出てこないというのです。今、地区の研修リーダーは塚原さんですが、塚原さん曰く、その時の会長を集めて研修をする、それで差し当たっては理解をしていただきたいとのことでした。従いまして、今年の佐々木ガバナーがどういう形で研修リーダーシップ委員会を設置するように皆さん方に言われるのかは分かりませんが、報告としては一応報告いたしまして、地区の研修リーダーはクラブ会長を中心に研修をしていくという意見でありました。

    それから、RIは地区にeクラブを作ることを推奨するという規定に変更になったので、eクラブの設立について2510地区はどうするのかということを佐々木ガバナーにお話したのですが、ケースバイケースですねということです。どこかの地域でeクラブを作りたいという申請が出てきた時点で考える、というご意向でした。

    クラブで何回か細則を改定する時も問題になっていました、ロータリー歴と自分の年齢を足して85歳になったら出席免除の申請ができるという規定がありましたが、これが多少変更になりまして、65歳以上で自分の年齢とロータリー歴を足して85才以上になれば、理事会の承認を得て出席免除となるというように変わりました。今までは、60歳でもロータリー歴が25年以上あれば、85歳以上になりますので、出席免除規定を適用して申請ができたのですが、今度は65歳以上でないとだめというように変更になりました。

    これは否決されたのですが、法人会員を認めてもらえないか、大企業をロータリーにどんどん入れて、たとえば役員4名ほどを登録して、この役員の誰かが出席することにより出席とみなす法人会員を会員の種類に入れてほしいという申し入れがありました。しかし、企業に人格というものはありませんし、職業というのは基本的にない、もちろん私企業でお父さん・お母さんとやっている企業があって、俺は建築業だよという方もいらっしゃるかもしれませんが、国際ロータリーで法人会員を認めろと言っている国々は、大企業を入れたい。大企業というのは総合商社などもありまして、それでは職業は何なんだ、ということになります。ロータリーの理論についても、全て個人を中心に論理を組み立てているところからすれば、法人会員というのは現状では無理ということで、絶対多数ではなかったのですが、反対が圧倒的に多くて、この案件は否決されました。

    当地区、当クラブから人頭分担金の凍結につきまして、RIに提案を出していました。世界531地区あって、人頭分担金の凍結は当2510地区からだけでした。これは、審議の順番として、10-130に記載されています。RIはこれが通ってしまうと大変ですので、10-127で、RI理事会からの提案といたしまして、人頭分担金の増額の提案をしてございました。ところが、2日目の朝、我々のテーブルの上に10-127人頭分担金の増額について改正案が配られていて、その前に日本から出ている黒田理事から10-130の凍結をやるのですかと何度も聞かれました。やはり、代表としてきているのですから、これは私の個人的意思に関わりなくやらせていただきますと答えると、あーそうですかというのです。駄目だとは決して言わないのです。やっぱり、毎年毎年9年間にわたってわずかではありますが増額されている、3年に一度の規定審議会の中で、1回くらい増額を凍結されたらどうですか、というお話をさせていただきました。その時は、そうですよねと同調してくれるのですが、理事会が朝早く開催されまして、その日審議される事項、問題とされる事項を理事会で検討しているのです。そういう中で、黒田理事も英語が達者でないものですから、他の理事にやり込められて、人頭分担金凍結なんてとんでもない話だ、年間約4%の物価上昇がある、それで凍結という話はない、職員の人件費も4%の物価上昇の反映、内部規定による増額もある、そういう観点からは人頭分担金の増額をしてもらわないとできない、という感じなのです。2日目に531名の代表の机の上に、人頭分担金の増額について半期1ドル、年2ドルだったのを、半期50セント、年1ドルへの改定案と、3年以降、RI理事会は年2%の増額を勝手にできるという規定が挿入されていました。RIの黒田理事に半期50セントについては承諾します、ただし3年後以降に理事会が代表の承認なしに増額できるということについては、私は修正動議を出させていただきます、ということを申し上げました。そうすると、仕方ありませんねということで終わって、実際に翌日10-56の案件が終わった時点で、ポーンと飛んで10-127の案件、人頭分担金の増額の案件が議長から出されました。それで、私も黄色いカードを持って並びました。議長の席に向かって左から5本のマイクがあるのですが、5番目のマイクの辺りにお偉方が並び、元RI会長から、年2%というのは僅かな金額ではないですか、これを理事会に一任できないという理事会不信任案みたいなものだし、当然認めてやってしかるべきではないかという、お話がございました。それから現理事からも、当理事会で最高に値上げしても2%です、これは当然認めてほしい、認めてもらえなければ3年に1回開かれる規定審議会の中で増額の根拠などの資料で職員が相当の時間が取られている、これを無くすためにも、是非年2%の増額を理事会が単独でできるご承認をいただきたいということでした。しかし、議場の方から修正動議がありまして、クラブが各会員から集めた資金が勝手にRI理事会の17名の意思によって左右されるのはとんでもない話だ、ということが圧倒的に多数で、修正動議が可決されまして、可決されたものが主動議になりまして、毎年この3年間、50セント+50セントで1年間で1ドルを値上げするとう形に修正されて採決に入りました。これが、圧倒的多数でご承認されたということで、私も仕方なく10-130の撤回を申し入れまして、人頭分担金の凍結につきましては、却下させていただいたという結果でございました。大変力不足で申し訳なかったのですが、人頭分担金凍結の意見はほとんど聞かれなかったのが現実でした。何人かの代表議員は、RIの運営資金がどうしても足りないのであれば、50セントなどと言わず年2ドル、3ドル、5ドルくらいだって上げてもいいではないかという、代表議員とも何人か議場でお話がありました。人頭分担金凍結の話については、誰一人として上げることができる雰囲気ではなかったのかなと思っております。私も、怖気づいて、修正動議については、カードを持って並びましたが、凍結についての意見表明については、残念ながらできない状態でございました。そういうわけで、これが通ったのですが、いずれにしても、規定審議会の決定が最終決定ではありません。世界に3万3千数百のクラブが存在しますが、このクラブから今回審議会で決定された案件について、反対意思がないか聞いています。8月31日までに事務総長に届くように、この案件については反対いたします、という意思表示をすることにより、今までは10%、つまり、3千3百のクラブが反対の意思を表明しますと、一時保留ということになります。一時保留になって、1カ月後に再度3万3千数百のクラブに賛成ですが反対ですかということが、各クラブに送られてきます。それで、3万3千の過半数が人頭分担金の値上げについて反対だということになれば、この人頭分担金増額については却下になるということです。ただ、この間の2510地区の諮問委員会について、あるパストガバナーの方から、今回の規定審議会で一時保留になる割合が10%から5%に下がった効力はいつからなのかという話がありました。規定審議会が終わった案件については、一時保留された分以外については、7月1日から効力があるという規定があるのですが、どうも私も不安になって、日本事務局の青木さんへ電話したのですが、実はこの件について5%でやるのか10%でやるのかよく分からないので、RI本部へ問い合わせ中ですというお話でありました。しかし、私はおかしいのではないか、7月1日でRI細則にきちんと書いてあるですから、当然5%でRIは一時保留にするということで、日本事務局もRIの方へ文書を入れてくださいと言っていたのですが、いまだ返答はありません。

    私は初めての経験でしたが、総体的に言いまして、私個人としては非常に参考になりましたけれども、実際に出てくる代表議員は初心者が70%、何回が出ている人が残りの3割という比率です。やはり、参加資格については、ガバナーを経験して3カ年を経験した者、ロータリーゾーン研究会に2回以上出席しないと代表議員になる資格がないという規定があるものですから、これを改定してほしいということで、今回他の地区から出ていたのですが全て却下されました。RIの規定審議会の代表議員も平均年齢が80歳近いのではないかと思います。ただ、後進国は、比較的新しい方たちが多く期待が持てますが、先進国はロートルばっかりです。このあたりを修正していかないと、ロータリーはもたないのではないかと思いながら帰ってきました。

    ご清聴ありがとうございました。