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  • 8月25日(木) 会員卓話

    紹介 職業奉仕委員長 大澤 雅松

     本宮先生の卓話の前に一つだけご説明させてください。前年度から職業奉仕委員会の担当例会に於いて『職業宣言』を朗読しております。今年度も踏襲して朗読をしてまいります。何故ならば『ロータリーの綱領』第2の項目について具体的に示したものが“四つのテスト”であり“職業宣言”だからです。

    ~職業宣言~

    事業または専門職務に携わるロータリアンとして、私は以下の要請に応えんとするものである。

    1)職業は奉仕の一つの機会なりと心に銘せよ。

    2)職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳記規準に対し、名実ともに忠実であれ。

    3)職業の品位を保ち、自ら選んだ職業において、最高度の倫理的規準を推進すべく全力を尽くせ。

    4)雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他事業または専門職務上、関係をもつすべての人々に対し、ひとしく公正なるべし。

    5)社会に有用なすべての業務に対し、当然それに伴う名誉と敬意を表すべきことを知れ。

    6)自己の職業上の手腕を捧げて、青少年に機会を開き、他人からの、格別の要請にも応え、地域社会の生活の質を高めよ。

    7)広告に際し、また自己の事業または専門職務に関して、これを世に問うに当たっては、正直専一なるべし。

    8)事業または専門職務上の関係において、普通には得られない便宜ないし特典を、同僚ロータリアンに求めず、また与うることなかれ。

    会員卓話 職業奉仕副委員長 本宮 輝久 千歳市議会議長

     

    『市議会議員の憂鬱』

     本日は卓話の機会をいただきありがとうございます。先ず、最初にお断りしておかなければならないことがあります。題目は『憂鬱』となっておりますが自ら望んで議長の責務に就いているので、憂鬱ではありません。そのため、お話の内容は憂鬱から逸脱したものとなりますのでご容赦ください。

     千歳市議会の議長を選ぶ仕組みについてお話します。議長の任期は地方自治法では4年ですが、千歳は2年と決めております。議長の席は1/25なので多くの人に回るようにとの配慮からです。本州方面では1年任期というところも沢山あります。そして千歳市議会では最大会派から議長を、副議長は第2会派以下からと決めています。まず最大会派の中から選ばれ、次に各会派の代表が集まる各派交渉会で他会派から承認されて、初めて本会議に掛かり決定となります。このように選別されて漸く議長が決まります。従って、私は今、与えられたチャンスと使命を果たすべく、議長の職務を最優先に、カッコいい言葉で言えば、全力を傾けて全うしたいと思っています。

     次に、よく言われる「議員の定数が是か否か」「議員の報酬は高いか低いか」について正直な数字でお話します。かつて議員定数は地方自治法で上限定数が決められ、それより少なくしたい場合は各自治体の条例で決めてよいとなっていました。千歳市の場合で上限定数は30人でした。ところが、自治法の改正で上限定数がなくなり、各自治体の判断に任されることになりました。判断基準が無くなったので、各議会とも、実は困っているのが現状だと思います。一つの目安として、議員一人当たりの人口数で見ると、千歳市は全道平均も近隣市比較でも下回っています。そこで議員数は暫く様子見とし、むしろ議会改革により「議会、議員」の質を高めていくのが先決であると、私は思います。報酬面は、近隣市比較は若干高く、全国平均から見ると若干低く、そういう面では妥当な数字です。しかし報酬手取り額で見ると議員専業で家族を養っていくことはできません。若手が専業議員としてやっていくのは無理だと思います。そこで、市民負担を増やさずに報酬を上げるには、定数を更に下げたらどうかという議論も、しばし起こるところです。この問題は、これから議論を深めていかなくてはならない問題です。ちなみに、議員報酬は1年生議員も10年生議員も同一で、今年7月からは議員年金も廃止になり、将来の保障が全くなくなりました。先般、江別に行ったら、1/3が女性議員でいた。何故かと聞いたら、「家族を養う男は今の報酬では食べていけないが、配偶者のいる女性の方が収入面から議員になりやすい」と自嘲気味に語ってくれました。笑えない現実がここにあります。

     さて、議長に就任してからは、同じ議員ですが仕事の内容は天と地ほど変わりました。通常の本会議で会議を仕切ったり、行事に出席して挨拶するとかといった仕事のほかに沢山の役割があります。まず、前議長の石川さんから来年2月までの任期を引き継いだ「全国市議会議長会基地協議会」の会長です。これは、米軍や自衛隊の基地を抱える全国187市町村のトップですから重責で多忙です。東京での会議のほか、全国を8部会に分けており、部会の総会があるたびに、会長へ招待があり、出席・挨拶をしてきます。先日は中国・四国部会の総会で呉市、30日は北海道部会の総会で留萌へ行く予定です。まだ、石川県の輪島、九州の都城、東京都の昭和市、秋田市等が残っています。また、予算確保のために総務省、防衛省、民主党への陳情も7月に続き9月と11月もあります。

     そのほか、「全国市議会議長会」「北海道市議会議長会」「全国民間空港所在都市議会協議会」「北海道市町村振興協会」「石狩東部広域水道企業団議会」等々の会議が沢山あります。

     また、千歳市の単独要望というのもあって、基地、空港の予算、更には自衛隊の体制維持等の実行運動のために、防衛省、国土交通省、民主党およびそれらの北海道の出先機関へ行きます。明日も市長と一緒に東京へ行き、自衛隊の体制維持・拡充の要望活動に防衛省と民主党を訪問予定です。

     そのようなわけで、出張が大変多くなりました。全国あちこち行けて、その土地の名物や旨いものが食べられていいように思われますが自由時間は全くありません。出張の時は必ず議会事務局長が同行するし、どこか足を延ばして寄り道をしたくとも出来ない。札幌に行くにしても公用であれば公用車のため寄り道は不可。そんな訳で、今は、ひたすら仕事に励んでおります。

     また、逆に、全国の議会の行政視察受け入れがあります。特に、夏場の北海道は人気スポットで、千歳はその玄関口になるので、引きも切らずあります。特に防災学習センターは今回の震災以降、全国から注目されていますし、ちとせっこセンターも人気です。全部対応できませんので、メンバーの中に議長、副議長が混じっているときと、全国基地協議会の会員市の場合は気を使って挨拶をしています。

     私は、議長になる時に、「議会改革をやる」といって出てきました。何故かというと、現状では議会の役割、議員の仕事が良く市民に理解をされていない。議員自身も惰性に流されて十分にその役割を果たしていないと思うからです。その結果として、議員の数をもっと減らすべきだ、報酬が高すぎるといったことが、始終聞こえてくるわけです。では、どのように改善するかということですが、地方自治法で議会の権能と役割がキチット決まっています。まず、議会での論議を活性化させて、その職責を果たしていくことが第一、第二に、市民に議会として説明責任を果たしていく。そして、市民に最も近い存在なのだから、もっと市民の声を吸い上げて市政に反映させなければならない。そのためには議会報告会や市民との意見交換会を定期的に開催して市民と対話する必要がある。そういったことで、議会改革をやらなければならないと思うわけですが、議会というものは議員一人ひとりが社長みたいなもで、合議制の機関ですから、議長が言ったから、ハイそうですかと、規則も申し合わせ事項も一存で変えられる訳ではありません。そこで、現在は「議会運営委員会」で千歳市議会として、どういったところから改革を進めていくかを話し合っています。五十嵐桂一議員もその有力な一員として頑張ってもらっています。

     以上のように、議長が全て決められる訳ではありませんが、改革ののろしを上げて、その取り組みを開始できたということで、私は良かったと思っていますし、今後一定の成果を見られるよう頑張っていきたいと思っています。

     最後に現在の私があるのも過去の職歴から航空学校への変遷があったからこそです。最初は“名古屋の山田商事(=菱食の前身)”“伊藤ハム”を経て千歳の航空学園の事務長に、迷った末に就任しました。そして、副校長になり、最後は校長を拝命しました。今、大きくは三度目のチャレンジで市議会議員となり、議長をさせていただいておりますが、こうして今があるのも航空学園に転職し校長を拝命したからこそであり、あのときの決断は良かったんだなと思っています。

     私の座右の銘は「流汗悟道」です。とにかく、目の前のことを一生懸命になって取組んできたことが、いつの間にか自分を成長させ、自然と道が開けてきたなと思っています。もう一つ「百術は一誠に如かず」という言葉も好きであります。私の人生では、節目節目で必ず引き上げてくれる人がおりました。しかし、私はおべんちゃらを言えるわけでもありませんし、決して器用な人間でもありませんので、ただひたすら誠実に目の前の仕事をこなしてきたという記憶しかありませんが、結果としてそれを誰かが見ていてくれたのだなと思います。更に言えば、「疾風に勁草を知る」という言葉があります。普段、平穏な時にはあまり分からないけれども、嵐が吹いて草がなぎ倒された時、本当に強い草は真っ先に頭をもたげるということであります。いざという時に、力を発揮できるように、常に自分を磨いておかなければならないという自分への戒めの言葉でもあります。最後に「一隅を照らす」であります。もう、私ももうこれ以上のことはありませんので、自分の出来る範囲で、周りにいる人にだけでもいいから光をてらすことができる人間になるよう頑張ろうと思っています。そんなことで、大変つたない話で、あまり参考にならなかったと思いますが、決して自慢話ではありませんので誤解のないようにとお願いをい致します。私は、本当は色々な人にお世話になって生きてきたなぁというのが実感であります。ロータリーの皆さんからも色々なことを学ばせて頂きました。それらのことに心から感謝をして卓話を終了させて頂きます。本日は、誠にありがとうyございました。