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  • 9月24日(木) RI第2510地区ガバナー卓話

    嵯峨 義輝 様(岩見沢RC)

     

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    本日、千歳RCへの公式訪問が44クラブ目の公式訪問となり、卓話をさせていただきたいと思います。先ほど千歳民報の大澤さんと名刺交換させていただきまして、ガバナーの卓話を記事にして載せたいというお話をいただいてドキッとしながら聞いておりました。まずは記事ネタを先にご披露させていただこうと思います。

     

    第1、「ポリオ撲滅について」

    皆さん、ご案内のようにロータリークラブは「ポリオ撲滅」に邁進いたしておりますが、今年度のRI国際ロータリー理事会におきましてロータリーの第1目標、これは「ポリオ撲滅」ということで決議されております。

     

    ご案内のようにポリオ撲滅に向けてロータリーが関わりだしたのは、1979年です。そのころ1970年~1980年当時全世界でポリオが蔓延いたしておりました。毎年35万人以上のほとんど子供達でありますがポリオに感染し悲惨な目に遭っていました。そのときにフィリピンのパストガバナーがRIにポリオについてロータリーで予防活動が出来ないだろうかと書簡を送りました。RIは書間をうけて「ロータリーとしてポリオ撲滅をやってみようではないか」と5年間にわたりフィリピンの600万人の子供達にワクチンを与え続けました。そうするとフィリピンの子供達のポリオ感染がグッと減ってきました。この実績をみて国際ロータリーはその5年後、1985年はロータリー創立80周年にあたっており80周年の事業として「ポリオプラス計画」をたてました。ロータリーが世界中からポリオという難病を撲滅しようと民間団体として初めて医療保険関係で取り上げた事業であります。そのために全世界のロータリアンに1億2000万ドルの寄付を要請しました。3年後これが2億5000万ドルと倍以上集まりました。これを受けてRIはこれを基金にしながらロータリーだけでなくWHOとユニセフとCDC(全米疾病センター)の世界的な3つの団体に声掛けをいたしまして、ロータリー、WHO、ユニセフ、CDC(全米疾病センター)の4つの機関・団体で「ポリオを撲滅しよう、絶滅しよう、ポリオになる子供達をなくそう」という運動をおこしました。この4つの機関・団体がそれからずっとポリオ撲滅に向かって活動してきておりました。この1988年には125ヶ国でポリオウィルスが蔓延しておりました。先ほど言いました毎年35万人以上がポリオにかかっていたのです。

     

    昨年、我々ガバナーエレクトの前にユニセフのインド副所長だった方からお話を聞きました。インドはポリオ撲滅に一番困難だといわれていた国であります。ポリオ撲滅は本当にできないといわれた国でありますが5年前にポリオを撲滅いたしました。ポリオフリーになったのです。そのインドの責任者だった方が今日本のユニセフの所長になっております。その方は日本人です。父親がロータリアンたったと言っておりました。報告のなかでその方は「本当にロータリーの皆さんありがとうございます。ロータリーのおかげで、ロータリーがWHOとユニセフとCDCに声をかけていただいたおかげで世界中の子供たちの1,300万人が救われました。1988年から去年の2014年までロータリーが声を掛けていなければ1,300万人の子供がポリオに罹って苦しんでいたのです。ロータリーの皆さんありがとうございます。皆さんのおかげで1,300万人の子供の未来が開けました。1,300万人の子供の未来に光が当たりました。ロータリーの皆さんありがとうございます。」と深々に頭を下げておられました。

     

    我々ロータリアン、先ほどロータリー財団・米山記念奨学委員長の報告にありましたけれども、財団寄付を集めるのに苦労しているクラブが多いです。私も委員長に頼まれて義務だなと思いながら100ドルの頃は1万円を出しておりました。1万円ですよ、ゴルフ1回分のお金です。宴会があって2次会・3次会に出席したときのお金です。寄付をすることで世界中1,300万人の子供達を我々は救ってきているのです。これはやはりRI、地区もまたクラブも財団の寄付を考え違いしていたと思います。もちろん私も寄付ありきでした。どうですか違いませんか?我々はこのような良いことするため、1,300万人の子供達を救うためにこの寄付をしてきました。我々ロータリーがポリオをここまでしてきたと、我々の事業は素晴らしいものだと胸を張って市民の皆さんたちにまたロータリアン同士が誇りを持って大きく前に進もうでありませんか!今言った125ヶ国に蔓延していて35万人がかかっていたこのポリオ、今年の9月1日のデーターでは2ヶ国まで減りました。去年まではナイジェリア、アフガニスタン、パキスタンなど難しい3ヶ国と言われていました。ナイジェリアは去年の7月から今まで1例も出ておりません。これでアフリカ大陸はきれいにポリオフリーになりました。今、アフガニスタンで9例、パキスタンで39例です。35万人かかっていたポリオが、去年では500とか800とか3桁になっているのですが、今年はなんとか1桁、そしてもう目の前でポリオを撲滅しようというところまできています。是非とも我々ロータリアンの力で子供たちにポリオの無い世の中をプレゼントしようじゃありませんか!ロータリアンは子供達に約束しています。「君たちの将来、君たちの世の中にはポリオの無い世の中をロータリーはプレゼントする。」是非ともポリオフリーに向けて我々ロータリアン、胸を張って前に進もうじゃありませんか!

     

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    第2、「職業奉仕について」

    先ほど会長・幹事会、クラブ協議会に参加させていただきまして、なんといっても私はこのクラブに来るときに「職業奉仕」を最も先進的にモデル的にとらえているクラブだと思いながらお話しを聞いておりました。さすが佐藤秀雄PG、福田地区職業奉仕委員長が出ているクラブであります。充分ご認識いただいていると思いました。

     

    皆さん、「奉仕・サービス」をどのように受け取られますか。職業奉仕、社会奉仕、クラブ奉仕などの前段であるロータリーの目的「意義ある事業の基礎として奉仕の理想を推奨し、これを育むことにある。」とあります。私は先ほどクラブ協議会で申し上げましたようにまったくロータリーの例会に出もしない会員でありました。いつ辞めようかと退会届を書いたことがあるくらい不勉強なメンバーでした。ですからガバナーノミニーになった時、なにも分らなかったのです。ロータリーの言葉もわからなかった。ノミニーの研修会に行きましたら「RF」の話しが始まり「RF」とはなんだろうと、1から10までそんな感じです。まずはこの「奉仕」が分かりませんでした。クラブに入会したときに先輩に「奉仕・サービスとは何ですか?」と聞いたことがあります。「居れば分かるよ、今に分かるよ。」と結局今までクラブの先輩から教えてもらっていません。ガバナーノミニーになりまして、よく分からないのでまず我が地区の理論的支柱だといわれている塚原房樹PG(札幌東RC)に聞きました。「奉仕とは何ですか?」塚原さんが答えたのは、「奉仕とは親身になるということなんだよ。職業奉仕とは親身になって自分の仕事をすることなんだよ。青少年奉仕とは親身になって青少年に奉仕することなんだよ。」という風に教えていただきました。東京でガバナーエレクト研修会がありまして元RI会長の田中作治さん(埼玉・八潮RC)とよくお話しするようになりました。「田中元会長、奉仕とは何ですか?」「嵯峨君それはね、奉仕とは人の役に立つということなんだよ、それがロータリーにおける奉仕だよ」「それじゃ、職業奉仕とは?」「それは有償の奉仕、自分の仕事をしながらお金をもらって人のために行うこと、これがロータリーにおける奉仕だよ」と田中 作治さんにそのように教えていただきました。そんな中である先輩が、「松下 幸之助さんが日本で一番ロータリーについて、自分の生き方、それから自分の仕事のなかでのロータリーの理念を非常によく生かしていた人だよ」という話をしてくれました。

     

    また千 宗室(千 玄室、京都RC)さんもロータリーが大好きな人です。93才ですがすごく元気で我々のセミナー、ガバナーエレクトの時にお話ししました。「僕ほどロータリーが好きでロータリーを語らせたら右に出るものがいない位に思っているけれども、同じ関西の先輩で松下さんにはかなわない。あの人には本当に教えられた。」という話をしておられました。その松下 幸之助さんがこのサービス・奉仕をどのように言っていたか?皆さんご存知のように松下 幸之助さんが「道を開く」という本を書いています。是非読んでみたらと思います。私も読んでみました。昔に一度読んでみましたがロータリーに入会して、ロータリーの行動をして読み直してみますと、こんなことを言っているのか、サービスについてこんな風に松下さんは取られていたのか、何か感じることがあります。

     

    この奉仕ということについてこのように書いてあります。「サービスする心、与えられるのがこの世の道理である即ち自分の持っているものを他に与えることによってそれにふさわしいものを他から受けるのである。これによって世の中は成り立っている。だから多く受けたいと思えば多く与えればいいのであって充分に与えもしないで多く受けたいと思うのが虫のいい考えというものでこんな人ばかりだと世の中は繁栄しない。与えるというのは分り易く言えばサービスするということである。自分の持っているもので世の中に精一杯サービスすることである。頭のいい人は頭で、力のある人は力で、腕のいい人は腕で、優しい人は優しさで、そして学者は学問、商人は商売・・そのあとも続くのですが、何となく松下さんは奉仕・サービスというものをこのようにとられていたのかな思いました。

     

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    先ほどの「クラブ協議会」でも申し上げました。「ロータリーとはひとつではないです。金太郎飴である必要はありません。あなたにとってロータリーは何ですか?あなたにとって奉仕とは何ですか?」を皆さんそれぞれに考えていただければと思います。今、例をあげました塚原さんは奉仕とはこのようなものだと思っております。なるほど確かにそうだねという感じです。田中 作治さんの考え、松下 幸之助さんの考え、みんなどこかで共通していると思います。皆さんの千歳RCの何々会員はこう思う、こう思いながらこのロータリーライフを送っていただければと思うわけであります。

     

    この中で優しい人は優しさでサービスしようという文言がありましたが、私の知り合いの岩見沢出身の方で東京のディズニーランドでラッパを吹いている男性が言っていました。ディズニーランドのレストランにご年配の夫婦が来てお子様ランチを3つ頼んだそうです。女性従業員が規則で「大人にはお子様ランチを出すことが出来ません。失礼ですけれども何か理由でもあるのでしょうか?」「実は昔私たちにはかわいい女の子がいて、昔よくこの店に来て喜んで食べていたのを思い出したんです。その子はもういません。懐かしくなって頼んでみました。」話を聞いて従業員は「それでは喜んでご用意させていただきます」とお子様ランチを3つ持ってきて子供用の椅子を1つ持ってきたそうです。これはやはり職業を通じたサービス・奉仕ではないでしょうか?塚原さんの言う「親身になる」、田中さんの言う「人の役に立つ」そんなことに通じるのではないのかなと思います。是非とも千歳RCの皆さん、自分の中にサービスということを奉仕ということはどんなことなのかお考えいただきながら素晴らしい事業展開を行っていただきたいと思います。

     

    第3、「ガバナーの任務はRI会長テーマを周知することにある。」

    ガバナーの仕事として、RI会長ラビンドランさんのテーマをお伝えするのが私の仕事でありますけれども、先ほど千歳RCの会長の計画書を拝見しましたら充分書いていただいております。本当にご理解いただいております。千歳RC会長方針「利己と利他の調和のもと、共に楽しく歩む」を本当にこのように歩んでいただければと思います。

     

     

    ロータリーの中でテーマを作れるのはRI会長とクラブの会長だけなのです。ガバナーにはテーマは作れないのです。ガバナーはRI会長のテーマを皆さんにお知らせしご理解いただくことが仕事であります。

     

    RI会長のラビンドランさんはどんな人かご紹介させていただきたいのですが、この人はインド生まれのスリランカの人です。大きなお茶畑の地主の息子です。お父さんとお爺さんがロータリアンです。スリランカが社会主義国になりました。畑など全部国有化になりました。本人は労働者になり畑や工場で働いていました。働きながら、こんなことをしていたらスリランカは絶対豊かになれない。お茶の大産地なのに加工・パッケージなど儲かる仕事は全部オーストラリアとかシンガポール・イギリスなどに外に持っていってやっているそうです。それで自分でパッケージの会社を作りました。ティーパックを作る会社です。プリントケアーという会社なのですが、今世界で一番大きいお茶のパッケージの会社になっています。この人が非常に苦労しながら人生の中で考えたのがこのテーマなのですね。やはりここに来るまで色々な助けがあり、色々なものを与えられて今日を迎えられた。命を与えられ、親の愛を与えられ、兄弟があり、友達が出来、家族が出来、教育を通して自分の能力が授かり、財産が授かり、これを何時までも持ったまま私はこれだけ増やしたよと自分の人生を終えますか?それとも今これからの人生どのように過ごしますか?少しでも苦しい人の役に立てたかな?世の中に何かの役に立ったかな?そう思いながら人生を終えますか?ロータリアンの皆さん是非世界のプレゼントになりますよというのがこのテーマでありました。

     

    ラビンドランさんがこのテーマを1月のサンディエゴの国際協議会の開会1回目の本会議で発表したのですが、毎日スピーチしますが大きな演説は3回あります。その中で印象に残っているのは、この人が自己紹介したとき、皆さんご存知だと思いますがスリランカと言う国は2つの民族で出来上がっております。8割以上のシンハラ人の多数民族と2割弱のタミル人少数民族、この2つの民族がずっと武力闘争をしておりました。タミル人側が独立しようとしていたのですが・・ラビンドランさんは少数民族のタミル人です。「私は少数民族のタミル人です。これだけ内戦の続いたスリランカの中でロータリーの中でただの一度も少数民族の悲哀、いじめを受けたことはない。世界中の人がロータリアンになってくれば戦争なんか無くなる」というスピーチをいたしておりました。ロータリーは多様性を認めております。色々な多様な民族・国家・性別・年齢・職業すべてをみんなで共有しながら認め合いながら成長しようというのがロータリーであります。寛容さ・多様性というのはロータリーの大基本であります。

     

    ガバナーというのは日本に34人いて地区は34地区あります。ほかの地区の何人ものガバナーが頭を悩ませている現在の問題があります。それは米山奨学金の寄付ですが、あのような国の学生に奨学金としてやることはない。クラブとして米山奨学金を出さない。というクラブが他地区にあるそうです。今まで公式訪問43クラブを終わっておりますが我が地区にはそのようなクラブはありません。繰り返しますがロータリーは寛容性です。少数民族と多数民族が武力闘争をした所でさえロータリーのなかでは認めています。

     

    このロータリアンが、どこかの国の代表が告げ口外交をしたから面白くない。だからなんでしょうか?奨学金を出さないということがロータリアンの選択肢にあるのでしょうか?だからこそ韓国、中国のロータリアン、学資に苦しんでいる学生たちに我々が手を差し伸べるのは当たり前ではないですか!是非ともロータリアンとして広い心をもって前に進んでいこうじゃありませんか!

     

    今日2つのお話しをさせていただきました。我々ロータリアンとして誇りをもって歩いていきたい。あまりロータリーを我々自身が積極的に評価していない面がともすればあります。是非とも皆さん、ロータリーは素晴らしいところです。是非とも素晴らしいロータリアンになってくれることを心からお願い申し上げます。繰り返しますがロータリーは金太郎飴ではありません。Aという会員、Bという会員それぞれの価値観を持ちながら前に進んでいただきたいと思います。

     

    千歳RCは本当に素晴らしい女性会員が4名おられます。今、国際ロータリーと日本ロータリー、地区ではなんとか女性を入れようとしています。女性の入会を言い出したのはそんな昔ではありません。1989年までロータリーの正会員の資格、定款に記載されていますが「人格高潔にして、事業上名声を博している成年男子」なんです。この定款に反してカルフォルニアのロータリークラブが3人の女性を入れました。国際ロータリーはどう対応したかというとこのロータリークラブの認証を取り消したのです。そのクラブと女性はカルフォルニア州裁判所に裁判を起こしました。州裁判所ではRIが勝ちました。クラブライフは独自にルールを決められます。彼らはすぐに連邦裁判所に訴えました。10年間裁判です。最高裁ではRIが負けました。性別を理由として入会を拒否することは憲法違反である。それを理由に認証を取り消すことは憲法違反である。明確に判断が出ました。1989年の審議会で成年男子を削りました。それから女性に入っていただいております。なかには古い考えの方もおられまして、高速道路を車でロータリアンが運転走行しているときラジオから緊急放送が流れてきて、「皆さんお気を付けください。逆走している車があります。お気を付けください。」そのロータリアンが1台ではないじゃないか、全部逆走しているぞ。これが女性を入れていないクラブですよとそのようなスピーチを聞いたことがあります。

     

    去年、東京RCに女性3人が入りました。札幌RCではつい先日2人の女性が入会になりました。今、本当に女性の活躍が、特に地区では男性以上ご活躍いただいております。是非とも輝いてご活躍いただけることを心からお願い致します。

     

    是非素晴らしいロータリーライフ、せっかく入会されておりますので楽しく有意義にお過ごしいただけることを心からお願い申し上げまして卓話を終わらせていただきます。ありがとうございました。

     

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    最後に嵯峨 義輝 ガバナーを中心に記念撮影をさせていただきました。貴重な時間をいただき千歳RC会員一同、いろいろロータリー活動について考えるお時間をいただきありがとうございました!