• 8月26日(木) 会員増強フォーラム

    会員増強委員長 佐々木 昭

    今月は、会員増強月間になっています。会員増強というのは、かなり前からいろいろな所で取り上げられておりまして、非常に難しい反面、なかなか先に進まず、形が見えてこないということが多く、非常に苦慮をしている状況です。

    先日、8月8日の日曜日に地区会員増強セミナーに会長の代わりに出席いたしました。その時に、当日の講演者が2520地区のパストガバナーの桑原茂さんという方でした。現在57歳ですので、ガバナーの時はもっと若かったのですが、今年釜石の商工会議所の会頭になったとのことです。非常に若い方でありました。講演ではいろいろな示唆を与えていただきました。講演の内容は、あちこちで聞く内容とさほど変わらなかったのですが、最後に私見ということでユニークなお話がありましたので、ご紹介させていただこうと思います。

    会員増強の必要性は当然あるのですが、世界的には会員が増えているのに、日本では会員がかなり減っている原因として、「背筋が曲がっている。是非まっすぐにしていただきたい」ということを言われていました。本来の目的、本来しなくてはいけない原点を、どこかに置いてきているのではないかということです。もっと、自分の足元を、わがクラブをしっかりと見据えて、自分たちのクラブを力強くする、自分たちのクラブの力をつけるために何をすべきかを、違った感覚、若い感覚で是非進めてもらいたいということでした。現在、RIへの上納金などの問題はあるのですが、自分たちの置かれている立場、状況を理解するべきということを申されておりました。

    今日は、その時のヒントで、クラブフォーラムを進めていくのですが、お手元に「クラブフォーラムの進め方」というペーパーが1枚あると思います。その他に、「会員増強委員会の任務のご理解を!」と「会員増強・いわゆる『五人組活動』実施要領」と「ロータリークラブにお入りになりませんか?」というパンフレットが入っていたと思います。これらを参考にしながら、これからの話を進めていくのですが、討議する内容を絞った方が良いと思いまして、ここにありますように、「ロータリークラブに何を期待するか」ということで、例として4つの事項を挙げています。まず、社会的奉仕として、国際的に恵まれない地域・人への援助活動、ポリオ、清潔な水の供給、環境問題などを取り上げていくことを期待する。地元地域社会へのアピールできる事業展開というのは、ここのクラブというのは千歳市において、あるいは千歳市周辺地域での事業展開。もう一つは、例会が楽しみで、親睦活動を中心としたグループ作りを期待するといった方々もおられるのではないかと思います。このように、例を掲げておきましたが、これは実は先ほどの桑原パストガバナーが言っていたことであった訳です。期待することとしては、このようなものに区分けされて行くのでしょうが、千歳クラブとしてはどのようなニーズを持っているのか探ってみてはどうかということをパストガバナーはおっしゃっていました。是非これを題材としまして、討議していただければと思います。

    また、先ほどの五人組のペーパーがありますが、この中に純増2名、これは佐々木金治郎会長の目標ですが、最終的には60名にしたいとおっしゃっておりました。ですので、60名という目標数は適当なのかということも、お話し合いしていただければと思います。

    この五人組活動を展開しようとするこの原案は、2009-2010年度の瀧澤委員長がクラブフォーラムを開催したときに、提案された内容です。それ以降、話が進んでいないものですから、今年度の会員増強委員会もこれを取り上げて、一歩でも二歩でも前に進めたいという意向で取り上げることにしました。この中で、1から6まであるのですが、私としては1あるいは5を中心に、集中的に掘り起こしていきたいと考えております。この是非も皆さん方に問いたいと思い、3つ目のテーマにしております。

    討議のグループ分けは、第1グループを入会5年未満、第2グループを入会6年目から20年未満、第3グループを入会20年以上として、3つのグループに分けさせてもらいます。

    討議結果発表

    第1グループ
    大澤 雅松 会員

    ロータリーに期待するところについては、会員間の相互親睦・交流が大事という意見と、その親睦・交流をするに当たり、何か社会的な課題、目標を掲げて、そこに向かって積み重ねていくということがあっての親睦ではないかという意見、また、会員間そして会員外とのネットワーク作りといったものを大事にするということが大事、という意見がありました。また、入会間もない会員からは、今勉強中なので何をしたらよいのか分からないところではあるが、これから自分で理解することが大切ではないかというお話がありました。

    目標の60人、そして五人組については残念ながら時間切れになってしまったのですが、60人の根拠がよく分からないというところで、時間になってしまいました。ただ、活動するに当たり、参加する会員の考え方が大事ではないか、やはり自分で何か得たいと思って活動していかないとなかなか得るものが無く、何も得られないままの退会になってしまう例もあるのではないかといったような意見がありました。

    第2グループ
    今村 靜男 会長エレクト

    私たちのグループは、焦点を絞りまして、2番目の会員数60名が妥当かどうか、ということから話し合いをしました。

    43年の歴史の中で、120名を越えるような実績があるのですが、どうして60名なのかということを、幹事経験者のお二人に確認しましたところ、やはり会の運営の財政的な面で60名は必要だろうということでした。現在は57名、一人増えて58名なのですが、これはなんとか維持できるのではないか、その中で財政面の負担で一番大きい事務局費・例会費ということですので、もしできるのであれば、他のクラブとの合同事務局のようなものを考えた方が良いのではないかという意見もでました。60名体制の中でも、実際に例会に出席するメンバーも55%、約半数ちょっとくらいという中で、失礼な言い方ですが会費要員という方も必要な会員ではないかという意見も出ていました。

    五人組については、工業クラブについては、過去いろいろ当たってはきたのですが、やはりトップの方の移動が激しく、当クラブに接する面が少なく難しい面があるのではないかということでそた。そして、若年層の掘り起こしについては、青年会議所出身者がロータリーやライオンズに入っていますので、できれば息子さんを勧誘してみてはどうかという意見がありました。

    第3グループ
    佐々木 金治郎 会長

    やはり、会員増強を考えるのであれば、当クラブが地元地域社会にアピールできる事業展開をしていくことが一番大事という意見が強かったでした。その一つの例としては、支笏湖街道の清掃があり、そういうことをしながらPR活動をし、皆様にロータリーを理解してもらうということが大事ではないかということでした。

    会員数60名については、話し合う時間が無かったのですが、私個人としては会を存続していくためにはこれくらい必要ではないかと思います。中には、5、6名で活動しているクラブもありますし、和気あいあいとやていてそれはそれで良いのですが、やはり地域活動をしていくのであれば、やはり60名くらいの人数が必要ではないかと考えています。

    会員増強委員長 佐々木 昭

    今日は時間もなく、また出席者もあまり多くない中で、意のままにはいかなかったかもしれませんが、ただいまの発表を聞きまして、得るものがあったのではないかと思います。

    先日19日の交友会でもいろいろなご意見をいただきました。その交友会の意見も非常に参考になりますし、17日に会員増強委員会を開催した時にも、かなりつっこんだ話をしております。それらを総合して、今日のご意見をまとめて、千歳クラブとしての方向付けをしたいと思います。2009-2010年度の委員会が発案した点を踏襲して、本年度も続けてやっていくことについては、皆さんのご了解を得ながら進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

    会長講評
    佐々木 金治郎 会長

    やはり、地域活動に密着した活動を続けていくことが会員増強につながるというように思います。地域が無ければ地区は無いですし、地区が無ければRIもありません。やはり、一番下の根っこが大事なのではないか、というご意見でなかったかと思います。そういう意味では、分収造林の活動は大変素晴らしい事業だと思います。どうか、これからもこのような議論の場を設けていただいて、地域に密着した千歳ロータリーを作り上げていきたいと思います。