• 2月24日(木) 外部講師卓話「WCS検証ツアーの報告」

    国際奉仕副委員長 菅原 正行

    今月は世界理解月間となっております。本日の講師であります、国際ロータリー第2510地区世界社会奉仕副委員長の田口廣様をご紹介いたします。田口さまは、昭和26年8月に帯広でお生まれになっております。その後、昭和60年に早来にお移りになられ、現在田口トレーニングファーム代表取締役として100頭ほどの競走馬を扱っておられます。千歳JCをご卒業後に、平成4年8月に千歳セントラルロータリークラブに入会されまして、2004年からWCS活動に参加されています。2007年から4年間、タイでの活動に携わっています。本日は、WCSの活動の報告ということで卓話をお願いしています。

    国際ロータリー第2510地区世界社会奉仕副委員長
    田口 廣 様

    最近、何がすごいかというと、中国の勢いが止まらないというのがあります。昨年10月の、日高でのセリに中国の方々が来て、約200万前後の馬を18頭買っていったそうです。中国では、まだ競馬は行われていません。それでは、その馬をどうするのかというと、郊外で自分の馬と相手の馬を競争させてみようという、いわば競馬の原点のようなことをやっているそうです。富裕層が日本の数倍いるということで、この勢いがどこまで続くかは分かりません。しかし、今回行ってきたタイでは、一昔前は日本語を勉強して日本へ行きたいという学生がいたのですが、最近は中国語を勉強して中国との交流をしたいという学生が多いと聞いています。今回、検証ツアーということで今月の9日から13日の4泊5日のハードな日程で行ってきましたので報告いたします。

    WCS、World Community Service については皆さんもご存じだと思いますが、他国のロータリアンとともに人道支援事業を遂行することです。相手国は外国ということになっています。日本の足元でも、すぐ解決しなくていはいけない問題もたくさんありますが、WCSは海外との共同作業ということになっています。また、実施国のロータリアンと一緒に、現地が抱えている様々な問題を解決してともに実施していくというのがWCSです。

    それでは、今回行ってきたツアーについて報告したいと思います。今年度の事業は22クラブが行っていますが、ツアーにはWCS委員会のメンバー8人と他のメンバー18人、合計26人が参加しました。

    最初の訪問はタイの東部にある小学校の図書事業ということで、図書の寄贈を行ってきました。本を読みたいが本が無いという現状のところに、マンガや教科書を贈ってきました。この事業には、札幌北、札幌東、札幌西北、札幌手稲の4つのクラブが事業に参加して、マッチンググラントで、およそ180万円の事業となっています。これを5つの公立の小学校、40万円前後の事業になっています。

    移動歯科事業ですが、江別西、様似、そして私どもの千歳セントラルが事業参加している、約40万円の事業です。歯科の機械は、本来は300万円くらいするそうですが、それをだいたい80万円くらいで調達したそうです。病院ではこの機械を使って治療できるのですが、移動歯科事業は、車も無い、足も無いという村で、車を使って簡易検査をするという事業です。

    子どもの顔を見ますと、白い歯が印象的な笑顔で出迎えてくれるのですが、田舎の子供たちでも虫歯になっている子が意外に少ないです。それは、なぜなのかというと、自然のものしか食べていないので、歯並びの悪い子はたくさんいるのですが、虫歯そのものはあまり見受けられません。しかし、虫歯が出来る子がいますので、そういう子どもたちが治療を受けれるようにと、この車で村を回って無料で診療をして、それでどうしても治せない子どもは、病院まで運ばれて治療を受けることになっています。

    タイ東北部では、地質的にリン分が多くて水が飲めません。そこで、すでにタイ東北部で64カ所、チェンマイ市にも4カ所、インドネシア地区で19カ所、合計約90カ所の小学校に浄水器を寄贈しています。皆さんが健康になって、元気に学校に通ってこれるという報告も来ています。今までは雨水をためて飲んでいたのです。12月から3月くらいまでは乾期で、全く雨が降らない状況です。気温は高いのですが、湿度が非常に低く過ごしやすい気候でした。ところが、雨期になるとスコールになると、シャワーのような雨が降り、その雨をタンクにためて、乾期の時期に飲んでいたそうです。何日も置いていた水ですから、飲めるわけがないのです。ボウフラがわいたような水を手ですくって飲んでいたそうです。ところが、この浄水器が出来てからは、村人が水を汲みにきて飲んでいるというように、大変重宝されています。

    奨学金事業では、学費を寄贈してきました。これは、札幌東クラブが行っておりまして、土倉さんという以前の委員長が若くして55歳で亡くなったのですが、その土倉さんの名前が記念としてテーブルに張ってありました。奨学金には、5人の生徒を選び、選んだ方法は試験で1番から5番までの生徒に与えました。1番の生徒には、2000バーツ、約6000円を与えました。

    私は、2007年からツアーに参加していますが、相手のロータリークラブがしっかりしていなくてはいけないということで、タイが中心になっています。過去に、ロシアやモンゴルもあったそうですが、その事業の実態がはっきりしていなかったということで、物議をかもしたこともあったそうです。

    千歳クラブも過去に参加していただいたことがありましたので、また機会がありましたら参加していただけたら、大変ありがたいと思います。本日は、このような機会を下さり、ありがとうございました。