• 6月23日(木) ロータリー情報

    ロータリー情報・定款細則委員会 福田 武男

      みなさん、こんにちは!

      本日のロータリー情報は私が担当せよということですので、佐々木年度最後のロータリー情報をさせて頂きます。

      さて、本日のテーマは、毎例会で前方に掲示されていて、皆さんで毎回のように唱和している「奉仕の理想」というロータリーソングから、“奉仕の理想”という言葉について情報をしてみようと思います。

     ロータリーの書籍に、世界中の全ての地区のロータリークラブの会長や幹事が掲載された「オフィシャル・ダイレクトリー」という本がありますが、その本の裏表紙にロータリーについての「A Brief History of Rotary」というのがあります。半ページ程のものですが、その最後に、

    「Rotary clubs everywhere have one basic ideal –“ the ideal of service ”

    which is thoughtfulness of and helpfulness to others.」

    とありますように、この「the ideal of service」というのが邦訳すると「奉仕の理想」であり、世界中のどこのクラブでも、これをクラブのベースとしています。

    では、この「奉仕の理想」とはなんでしょうか?

    それはこの英文にもあるように、「相手のことを思いやり、相手に役立つような行為をすること」であります。

    そして、ロータリーには現在、2つの奉仕理念があります。

    ①     事業の継続的な繁栄を願う

    ・・・・・「職業奉仕の理念」

    「He Profits Most Who Serves Best」

     というモットーでこの理念を表現しています。

    ②     他人のことを思いやり、他人のために尽くす

    ・・・・・「社会奉仕の理念」

    「Service Above Self」

    というモットーでこの理念を表現しています。

    現在はこの「Service Above Self」は「超我の奉仕」と呼んでおります。

     このようにロータリーのモットーには「Service」という言葉が盛んに出てきますが、この言葉は邦訳すると「奉仕」となるのでしょうが、実際は日本語には訳せない色々な意味で使われているので、日本ロータリーの創始者‐米山梅吉翁はこれを敢えて邦訳せず、『Service』という言葉そのまま使用したということです。

    「職業奉仕」で使われている「Serve」と、「社会奉仕」で使われている「Service」

    とでは、意味合いがかなり異なっているということに注意を払う必要があります。

    即ち、「職業奉仕」で使用している「奉仕」とは、

    「継続的に事業を発展させようと思うなら、自分の儲けを優先するのではなく、自分の職業を通じて社会に奉仕する、貢献するんだとそういう意図をもって事業を営むこと」

    それがシェルドンの言う「職業奉仕」です。

    シェルドンは持続して繁栄するいくつかの企業に共通したものを見つけて、その最大公約数的なものを「サービス」と名付けた訳です。

    ①      販売する商品や提供するサービスの品質が高いこと

    ②      適正な価格(リーズナブルな価格)

    ③      経営者・スタッフの接客態度がよい

    ④      十分な品揃えをする

    ⑤      公正な広告

    ⑥      取扱商品に対する知識が豊富

    ⑦      アフターフォロー

    ⑧      良好な労働環境

    ⑨      利益の適正な配分(関与するすべての人たちと公平に分配する)

    このように「Service」とは、単に「奉仕」と訳す分けにはいかないわけです。

    分かっている人には、今更の話で、入会間もない分からない会員には、全く分からない話で、却って混乱したかも知れません。

    以上で今年度最後の「ロータリー情報」を終わらせて頂きます。

    ご清聴ありがとうございました。