• 5月26日(木) ロータリー情報

    福田 武男 パスト会長

    “ロータリーを一言で!”

     過日、炉辺談話が開催され、上記のテーマで議論百出し大いに盛り上がったばかりでありますので、“鉄は熱いうちに打て”とも言いますので、本日のロータリー情報は、再度“ロータリーとは?”というテーマでお話させていただきます。

     その時頂いた資料によりますと、元RI会長やRI理事、財団管理委員などの方々がロータリーについて様々な表現をされておりますが、これらはほとんどロータリーでなくても当てはまることではないでしょうか。だから新入会員にしてみれば、いくら理解しようと思って読み返してもすっきりしないわけです。

     ロータリーを理解するのは、それがなければロータリーとは言わないでしょうという点を理解することでしょう。それは何でしょうか?それは「ロータリーは親睦を深めながら人を教育する場である」ということです。

    ①    まず第一に、会員同士が互いによく知り合い親睦を深めること。

    ②    会員の各々は、年齢・会社の規模・社会的な地位などには関係なく、おのおのの業界で成功を収めているリーダーでありますから、例会での互いの卓話を通じて、会員同士が時には“師”になり時には“生徒”となって、互いに切磋琢磨し自己を高めていくことができます。

    ③    従って、ロータリーの日本の創始者‐米山梅吉翁は「例会は人生の道場である」と言ったわけです。そして例会場での親交の中で諸先輩から良く学び自分を高め、例会場を出たら自分の地域に戻り、自分の職業を通じて世の中に奉仕しなさい、即ち「入りて学び、出でて奉仕せよ」となるわけです。

    ④    そしてその思いを“昇華”させ発展させて、自分を取り巻く様々な分野にその“奉仕の理想”(The Ideal of Service)を適応させなさいと言っているわけです。

    ⑤    ロータリーは“慈善団体”でもありません、“ボランティア団体”でもありません、ましてや“寄付団体”などでは決してありません。もっと言えば“社会奉仕団体”でもありません。ロータリーは“人を教育する団体”です。だから自分の為になるのです。

    ⑥    以上の考え方を「職業奉仕」と呼んでおります。この考え方が“ロータリーという大木の幹”であり、その大木を支えている土壌が“ロータリーの親睦”であります。その他ロータリー活動には「社会奉仕活動」や「寄付活動」など様々な活動がありますが、それらは全て“ロータリーという大木”の枝葉に過ぎません。

    ⑦    即ち我々ロータリアンがなすべきことは、「職業奉仕」をよく理解し日々実践することであります。自分の会社のお客さんのことをよくよく考えて事業を行いなさい、医療界であれば患者さんのことを常に考えて診療に当たりなさいということであります。