• 10月27日(木) ロータリー財団・米山記念奨学委員会卓話

    進行:進行:SAA・プログラム委員会 吉本 修 委員

     

    それでは、これより卓話に入りますが、その前に、三浦 信一 様、石川 俊則 様、レイ インシ 様、前の方によろしくお願いします。

    それでは、冒頭に三浦様からご挨拶をいただいて、石川様からレイさんのご紹介をお願いします。

     

     

    地区米山記念奨学・学友委員会 委員 三浦 信一 様

     

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    地区米山記念奨学・学友委員会の 三浦 信一 です。札幌清田ロータリークラブで会長を務めさせていただいております。日頃、米山記念奨学金の提供にご協力いただきありがとうございます。本日は、そのお礼を申し上げるためにまいりました。
    ご存知のとおり、この事業は皆様からの寄付金で成り立っています。寄付金には、普通寄付と特別寄付があります。普通寄付というのは、皆様から必ず納めていただくもので、金額で年間4千円ほどですが、各クラブによって違います。この4千円という金額ですが、この事業が始まったのが1952年ですので60年ほど経っており、60年前から、年間4千円は変わっておりません。60年前の4千円がどのくらいの価値なのか私も見当がつきませんが、当時の米山記念奨学事業というものが、いかに志の高いものであったかという証左の一つではないかと思います。
    今、この米山奨学事業のあり方について、いろいろな意見もあるかと思いますが、今後とも引き続きご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

     

     

    恵庭ロータリークラブ 幹事 石川 俊則 様

     

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    皆さん、こんにちは。恵庭RC幹事の石川です。川原 光男 会長が所用で来られず私が代わりにまいりました。米山奨学生の本日の卓話の機会をいただき、本当にありがとうございます。
    レイ インシ さんを紹介ということでしたが、本日の卓話の内容が「中国と私の故郷」です。そこで本人から紹介が出ると思います。恵庭RCの事業の一環として、米山奨学生支援をずっと続けておりますが、東日本大震災以降途切れておりましたが、縁がありまして レイ インシ さんが恵庭RCの奨学生となり、北海道文教大学で頑張っています。
    本日の卓話、どうぞよろしくお願いします。

     

     

    ◇卓話 「中国と私の故郷」について  レイ インシ 様

     

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    皆さん、こんにちは。私は、中国の広東省の広州市からまいりました レイ インシ と申します。レイは、黎明の「黎」、インは韻を踏むの「韵」(韵は韻の異体字)、シは施設の「施」です。
    今日は、皆様の貴重な時間をいただいて卓話させていただきます、心より感謝しております。「中国と私の故郷」をテーマとしてご紹介させていただきたいと思います。
    まず、自己紹介をしたいと思いますが、私は恵庭市にある北海道文教大学に通い、専攻は日本語教育です。将来は、言語教師になることを夢見ています。言語と、その裏の文化を通じて、日本と中国の架け橋になりたいと思っています。今日はありがとうございます。

     

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    まず、中国の地図をご覧ください。中国は鶏の形になります。ここが広州市です。もし、札幌から北京まで飛行機で行くとしたら、約4時間15分くらいの距離です。札幌から上海までは3時間20分くらいです。札幌から広州までは残念ながら直行便は無いので、近くの香港まででしたら5時間35分の距離です。
    中国の面積は世界第三位です。人口は13億7千万人です。民族は、漢族が92%を占めています。主要宗教は、仏教、イスラム教、キリスト教です。通用文字は漢字です。何故、通用文字というかというと、少数民族は独自の文字を持っていますが、他民族には通じ(読め)ません。その民族の人しかわからないのです。ですので、中国全体では通用文字は漢字となります。
    国家言語は漢語、あるいは中国語、または中文と言われています。
    中国は、面積も広く、人口も多いので、私が日本に来てよく聞かれるのは、「中国では○○をしますか。」という質問です。この質問に、私はなかなか答えることができません。何故なら、中国は広く、沢山の人がいるので、一概に「こうですよ」とは言えないです。

     

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    中国の挨拶は、「こんにちは」は「ニィハオ」といいます。
    中国と言えば何が思い浮かびますか。中国と言えば「万里の長城」です。これは、昔々、自分の国を守るために作りました。とても巨大な壁で、外の敵から侵略されないように建てられています。実は、万里の長城は秦の始皇帝が作ったものと認識されていますが、大部分は明代に作られたものです。万里の長城の長さは大体2万1千kmです。これは札幌から沖縄まで直線で3,000kmですので、3~4往復する長さです。また、1日7万人の来場者がある人気スポットです。

     

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    もう一つの人気スポットは「故宮」です。日本と中国の宮殿の違いですが、日本は畳なので靴を脱ぎますが、中国は靴のままで大丈夫です。また、寝るときはベッドになります。日本語の「床」は、中国では「ベッド」という意味になります。

     

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    また中国の地図を見てください。日本の「県」は中国の「省」になります。広東省は南にありますので雪は降りません。広州は私の故郷ですが、これ(上の写真中央)は「広州タワー」で、高さは世界2番目と言われています。1番は東京スカイツリーですね。
    広州市の概要ですが、人口は1,300万人、平均気温が21.7度ととても暑いんです。ですので、私は北海道に来るまで雪を見たことがありませんでした。言語は「広東語」になります。広東語とは何でしょうか。特徴としては、中国語は四声、広東語は九声という違いがあります。これはアクセントの抑揚の違いに特徴があります。中国語の四声よりも広東語の方が九つの違いがありますので、より複雑になります。

     

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    広東語の「おいしい」は「ホウメイアー」といいます。一緒に食事をした時、「ホウメイアー」と言っていただくと、とってもうれしく思います。点心、シュウマイ、チャーシューも広東語です。

     

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    こちらは、広州の伝統的な建物です。見た目は中国的です。巨大なドアと彫刻があります。何故、このようなデザインかというと、広州はとても暑いのでも湿気を除くことができることと、隙間がたくさんあっても外の人の目線を遮ることができるように工夫されています。

     

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    広州の魅力はまだあります。これが「えつ(越)劇」と言われる、日本で言えば「能」のような演劇です。濃い化粧に歌と踊りの演出で有名です。広州にいらっしゃいましたら、ぜひご覧いただきたいと思います。

     

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    これは、私の小さい頃の写真です。これは、母と父の写真です。私は高校を卒業して就職しました。就職先は、ラジオのパーソナリティをしていました。その後に、テレビの声優の仕事を2年間していました。

     

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    そして、2013年4月に日本に来ました。北海道文教大学に入学しました。また、2016年4月から米山奨学生になり、恵庭ロータリークラブの皆様にお世話になり、いろいろな活動に参加させていただきました。とてもうれしく思っています。いろんな方と出会って、お話しして、大変勉強になりました。
    ロータリーの趣旨の「奉仕の思い」をよく理解しており、将来は社会貢献できるように頑張っていきたいと思っています。皆さん、どうぞご指導ください。よろしくお願いします。
    本日は、卓話をさせていただき、本当にありがとうございました。