• 5月20日(木) 千歳市史について

    社会奉仕委員長 佐々木 昭

    今年3月、「新千歳市史」通史編上巻というのが発刊になりました。開基130年、市制50周年をめどに編纂委員会が平成16年10月1日にできまして、私もその一員として加わってきましたので、説明します。

    最初の市史は、更科源蔵さんという北海道の歴史の大家がまとめたものです。それを開基100年の時に補完して、増補千歳市史というのができました。編纂に当たったのが、長見義三さんという千歳在住だった芥川賞候補作家でした。

    それから30年、そろそろ、歴史をつづってはどうかと、編纂が始まりました。戦前と戦後の上下巻にしようということになりました。私は昭和59年に千歳市農協の30年史を書いたことがあります。それが縁で執筆に加わることになりました。平成20年ごろまではさっぱり筆が進まなかったのですが、明治時代のアイヌの人たちのこと、長沼や恵庭との境界のことなどが歴史の中に出て来ています。

    長沼に蘭越からの灌漑用水がありますが、長沼側から明治期に提案されて、水利権が長沼になり、千歳にはほとんど水利権がないという状況になりました。そうした千歳市の先史にとどまらず、本道の歴史に重要な位置を占める事柄に触れています。また、千歳市の農村開拓の有様を記しています。皆さんにもぜひ、読んでいただきたいと思います。

    この本の価値はお金に換算できませんが、市民向けに1冊3,500円でお分けしています。前金でいただき、市に納付してから受け取る方式ですので、ご理解の上、よろしくお願いします。