例会報告
◇小畑 彰 会長
【会長挨拶：故小笠原会員への追悼と、健康委員会担当例会について】
皆さんこんにちは。天気の悪い中出席していただきありがとうございます。
■ 故小笠原良会員への追悼
例会前に皆様には、故小笠原良会員に黙とうを捧げていただきました。改めて深く哀悼の意を表します。
亡くなった後、6日にご自宅に伺いしましたが、いつもと同じ安らかなお顔でした。 小笠原会員は1987年7月に入会され、38年間に渡ってクラブに在籍していただきました。
最近は例会ではあまりお目にかかることはありませんでしたが、うちのクリニックにはたまに来られることがあり、「大変だね」「忙しいでしょ」などと温かく声を掛けていただきました。
ロータリーでは、小笠原会員は1994～1995年にニッキーさんというオーストラリアからの交換留学生を受け入れ、そして「日本のお父さん」ということで今までずっと交流が続いていたとのことです。 これは小笠原会員の温かいお人柄によるものだと思いますし、素晴らしい事だと思います。
生涯ロータリアンであった小笠原会員のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
■ 12月は「疾病予防と治療月間」
さて、12月は疾病予防と治療月間です。そして今日は健康委員会担当例会となります。 今日はロータリーとは関係ない話をします。
皆さん、普段よく眠れているでしょうか？
日本人の睡眠時間は世界で最低で、睡眠障害を持つ日本人は全国民の1/5と言われます。 不眠症、過眠症、ムズムズ脚症候群などいろいろな睡眠障害がありますが、その中の一つに 「睡眠時無呼吸症候群（SAS）」 という病気があります。
● 睡眠時無呼吸症候群とは
皆さんにも心当たりの方は居るかもしれませんが、夜間に無呼吸と低呼吸を繰り返す疾患です。 睡眠時間7時間として、以下の条件に当てはまる場合に診断されます。
・ 10秒以上の呼吸停止を30回以上繰り返す ・ 又は、1時間に無呼吸が5回以上ある
呼吸が止まる原因は大きく分けて2つあります。
閉塞性睡眠時無呼吸（ほとんどがこちら） 寝ている時、舌の付け根が喉の方に下がり（舌根沈下）、息の通り道である気道がふさがってしまうもの。
中枢性睡眠時無呼吸 脳の問題で気道がふさがれることなく無呼吸が起こるもの。
男性は女性の2倍有病率が高く、肥満、鼻疾患、加齢による機能低下、飲酒、喫煙も発症要因とされます。
● どんなリスクがあるのか
この病気になると少し大げさかもしれませんが、 「酸素ボンベをつけずにエベレストの山頂付近を登るぐらいの低酸素血症」 が毎日夜中に起こるようなもので、非常に危険だと言われます。
＜主な症状＞
・ 寝ている間のいびきがひどい、息苦しい ・ 何度も目が覚める ・ 起きた時の頭痛や喉の渇き、寝汗をよくかく ・ 日中の強い眠気、倦怠感、集中力の欠如
特に日中の眠気がひどい時の運転は非常に危険で、大きな事故につながる可能性があります。 また、酸素が足りていないため心臓に負担がかかり、 高血圧や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの合併症 が起こりやすくなり、最悪の場合、突然死につながることもあります。
● 検査と治療について
検査は自宅での簡易検査と1泊入院しての検査があります。きちんとした診断には1泊必要でしたが、現在は自宅でもできると聞きます。 対応してくれる医療機関は内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科などですが、全ての病院で行っているわけではないので事前に調べる必要があります。（※三上内科は対応しています）
睡眠時無呼吸と診断されれば治療が必要になります。 まずは生活習慣の改善、基礎疾患の治療です。肥満であればダイエットと運動での減量、扁桃肥大や鼻疾患なら手術等での治療になります。
それ以外では、主に以下の2つの方法があります。
(1) CPAP（シーパップ）療法
鼻にマスクをして装置から空気を送り込み、気道閉塞を防ぐ方法です。 ・ メリット： 効果の確実性は高く、ほぼ100％改善効果があると言われます。 ・ デメリット： 装置の持ち運びは不便、空気圧による不快感などがあります（最近は小型化した装置もあるようです）。
(2) 口腔内装置（スリープスプリント）
下顎を少し前方に出してかみ合わせを高くし、上下一体化したマウスピースです。医療機関で確定診断された場合に保険で作ることができます。
・ メリット： CPAPに比べて小さく持ち運びに便利。
・ デメリット： 効果はCPAPほど確実ではありません。違和感が強くて使えない方、寝ている途中で外してしまう方もおり、歯がない方は使用できません。
両方ともメリット・デメリットがありますが、確実性という点ではCPAPだと思います。 （最近ではネット広告などで、レーザー照射による自費治療も見かけますが、少し怪しそうですがそういうのもあるらしいです）
いずれにしても快適な睡眠は非常に大事ですので、お心当たりの方は放っておかず、まず検査することをお勧めします。
■ 本日のプログラム
今日はロータリー問答第7弾があります。 シェルドンの考えから職業人としてどうあるべきかについての「ロータリー倫理訓」が出ています。何回か読まないとわかりずらいかもしれませんが、是非目を通してください。
また、本日は 文教大学の大森副学長 にお越しいただいており、健康に関する卓話をしていただきます。 よろしくお願い致します。
以上、会長挨拶を終わります。
◇井渓 利光 幹事
■ 本日の幹事報告（3件）
本日の幹事報告は以下の3件となります。
① すみよし認定こども園へのプレゼント贈呈
日時： 12月5日（水）
場所： すみよし認定こども園
出席者： 千歳RC：小畑会長、社会奉仕村松委員長、井溪幹事 千歳セントラルRC：南雲会長、髙野幹事、村上委員長
上記メンバーにて、こども園へプレゼントを渡してまいりました。
② チャリティーカラオケ開催のお知らせ
日時： 12月21日（日）
場所： 千歳市民文化ホール
千歳ロータリークラブより、小畑会長をはじめロータリー楽団の皆様が出場されます。ぜひ応援をお願いいたします。
③ 神戸南RC訪問アンケートについて
12月8日で締め切りました。現在 17名 の参加でお返事をいただいております。
【次回例会のお知らせ】
12月18日（木） 夜間例会（クリスマス家族会）
次週はクリスマス家族会となっております。皆様のご参加をお待ちしております。
◇佐々木 義朗 副会長
◇北海道文教大学 副学長・教授 大森 圭 様
◇米山奨学生 チョン・シューティさん
◇親睦活動委員会 神野 幹士 委員長
◇国際奉仕委員会 岡崎 進 委員長
◇親睦活動委員会 吉田 一也 会員
◇出席率報告 出席・資料管理委員会 小林 雅樹 委員長
本日の出席者 ７７名中 ４６名
前回の出席者 ７８名中 ３９名
前々回の出席者 ７８名中 ７３名（９４％）
◇講師紹介 健康委員会 末廣 孝 委員長
◇講師 北海道文教大学 副学長・教授 大森 圭 様
「正しい姿勢と正しいトレーニングの考え方について」
◇小畑 彰 会長
